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ソニー、かざすだけで大容量データを高速転送する新しい近接無線転送技術「TransferJet」を発表

ソニーは1月7日、携帯電話やデジタルカメラなどのモバイル機器から、写真・ハイビジョン映像等の大容量ファイルを、かざすだけで、パソコンやテレビなどに高速転送できる近接無線転送技術「TransferJet」の開発を発表した。この技術では、560Mbpsの高速データ転送が可能だという。

従来、無線データ転送技術には、複雑な接続設定やデータの転送状態の不安定さといった課題が存在していたが、今回の「TransferJet」を利用すると、シンプルにデータ転送を行えるという。たとえば、デジタルカメラを直接テレビにかざすだけで静止画を画面に映し出したり、携帯電話に携帯オーディオ端末を直接かざして音楽ファイルを転送するなど、様々な機器間のユニバーサルインターフェースとして利用することが期待できるという。

データ転送には、放射電磁界を用いた従来の無線アンテナ方式ではなく、誘導電界を用いた「カプラ」を新規に開発し採用。近距離では高い利得を得ながら、離れると急激に減衰する特徴を持ち、他の無線との干渉を防ぐことができる。また、偏波を持たないため、機器同士の角度を意識しないで接触させても利得を落とさずに通信ができるという。

(川原 龍人/びぎねっと)

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