サイバーステーションは6月6日、遠隔ストレージソフトウェア「ENBD」をオープンソースで提供開始すると発表した。ENBDの開発者であるピーター・T・ブリュア氏との提携に基づいての提供となる。

ENBDは、災害など不測の事態に備えた事業継続のための遠隔ストレージソフトウェア。災害発生時に情報の破損などのリスクを回避する災害時復帰システムとして利用できる。「ENBD」とは、Enhanced Network Block Deviceの略称で、遠隔ネットワークにあるハードディスクとローカルハードディスクとでRAIDを構築し、利用することを可能にするソフトウェア。FTTHやADSLなどの低価格ブロードバンド回線での利用も想定しており、リアルタイムで遠隔地バックアップや複数台へのデータ分散バックアップなどを容易に構築することができる。

ENBDは、すべてのLinuxディストリビューションに対応しており、ソースコードはGPL2ライセンスの下でオープンソースとして、ENBD公式サイトからダウンロード提供される。また、8月から有料のサポートサービス・インストレーションおよびカスタマイズなどの導入支援サービスの開始を予定している。

(川原 龍人/びぎねっと)

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ENBD公式サイト（日本語）
ENBD本家公式サイト（英語）
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