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日本IBM、ビッグデータ分析向けクラウドデータベースサービスを拡充

日本IBMは7月3日、ビッグデータを分析し、そこから得た知見や予測を迅速かつ低コストでビジネス戦略に活用できるクラウド利用のデータベース製品「IBM dashDB Enterprise MPP」と、IBM DB2をクラウドで提供する「IBM DB2 on Cloud」を発表した。

「IBM dashDB」は、表計算ソフトウェア、各種ビジネス・インテリジェンス・ツール、R言語、地図アプリケーションおよびNetezzaテクノロジーの分析関数などの利用に対応することで、業務データの単純な分析やレポート作成の業務効率化に加えて、分析ロジックの検証や開発が可能となっている。また、分析およびレポートツール「IBM SPSS」「IBM Cognos」「IBM Watson Analytics」などと連携して、高度なアナリティクスを行うこともできる。さらに、NoSQL DBaaSソリューションである「IBM Cloudant」と連携し、NoSQLのデータをリレーショナル・データベースに自動変換し、連携することが可能。

「IBM dashDB Enterprise MPP」は、増加するデータ・ボリュームに合わせて水平拡張可能なアーキテクチャを持ち、並列処理(MPP)環境におけるクエリの分散処理でさらなる高速化を図っている。また、データ分析を高速化する「IBM DB2 with BLU Acceleration」のインメモリー・アナリティクス技術と、Netezzaテクノロジーに基づく高度な分析をデータベース上で行うIn-Databaseアナリティクスを融合するサービスを提供する。

「IBM dashDB Enterprise MPP」の利用料金は月額2,249,100円(税別、12TBのデータ容量まで)から、「IBM DB2 on Cloud」の利用料金は月額142,800円(税別)からとなっている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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