日立製作所は5月7日、ビッグデータの高速分析によるリアルタイムなデータ活用が可能なインメモリプラットフォーム「SAP HANA」と、日立の最新ブレードサーバやストレージを組み合わせた統合プラットフォーム「Hitachi Unified Compute Platform for SAP HANAR」の新製品を、5月8日から全世界で販売開始すると発表した。

同製品は、最新のIntel Xeonプロセッサを搭載したハイエンドブレードサーバ「BS2500」の新製品や、2015年4月に発表した「Hitachi Virtual Storage Platform」のミッドレンジモデルなど、基幹業務に必要な信頼性を備えた最新のハードウェアとSAP HANAを組み合わせ、事前検証を済ませた構成で提供するもの。同製品により、ビッグデータの高速分析を行うSAP HANA環境を迅速に導入でき、企業の様々な業務システムにおけるリアルタイムなデータ活用を促進する。また、本製品の核となるハイエンドブレードサーバ「BS2500」の新製品も、5月8日から販売を開始する。

同製品は、プロセッサー数やメモリ容量をきめ細かく選択できるラインアップを取り揃え、スモールスタートからの導入でもビジネスの成長にあわせて柔軟にシステムを拡張することが可能。さらに、日立製作所独自のサーバ論理分割機構「Virtage」を適用したモデルでは、一つのハードウェアを独立性の高い論理区画(LPAR)に分割した複数のLPAR上で、SAP HANAシステムを構築する。そのため、サービス事業者などはSAP HANAシステムの導入・運用コストを削減するとともに、マルチテナント環境での安定したサービス水準の提供を可能とする。

(川原 龍人/びぎねっと)

[関連リンク]
プレスリリース