オープンソース

「Debian GNU/Linux 8.0」(jessie)正式リリース

Debian Projectは4月25日(現地時間)、LinuxディストリビューションDebian GNU/Linuxの最新版「Debian GNU/Linux 8.0」(コードネームjessie)を正式リリースした。

今回正式リリースされたjessieは、Debian GNU/Linux 7.0(wheezy)から約24ヶ月を経過してのバージョンアップリリースとなった。

本リリースでは、Linux 3.16.7が採用されたほか、GNOME 3.14が採用され、初の「GNOME 3」の採用となった。また、デフォルトのデスクトップ環境が、XfceからGNOMEに戻っている。その他、KDE SC 4.11、Xfce 4.10など、新しいパッケージが採用されている。また、MySQL 5.5の他に、MariaDB 10.0も利用できるようになった。

本リリースでは、デフォルトの起動システムがinitからsystemdに変更された。なお、systemdで起動する際も、既存のinitスクリプトが利用されるように設定されているため、initをsystemdに置き換えて利用することができる。

jessieがサポートされているアーキテクチャは、 amd64、i386、PowerPC、Intel IA-64(ia64)、SPARC、MIPS、EABI ARM、MIPS、Hard Float ABI ARM、IBM S/390、AMD64に加え、arm64やppc64elなどが新しくサポートされた。通常のインストールメディアに加え、あらかじめインストールしていない環境でもCD-ROMやUSBメモリなどのライブイメージでも起動できる。

Debian GNU/Linux 8.0(jessie)は、Webサイトからダウンロードできる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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