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トライピークス、組み込みLinux向け起動時間短縮ソリューション「TP InstantBoot Version2.0」を発売開始

トライピークスは4月11日、組み込みLinux搭載製品の起動時間短縮ソリューション「TP InstantBoot」の最新版、TP InstantBoot Version2.0」の発売開始を発表した。

TP InstantBootは、システムのメモリ状態やCPUのレジスタ状態をシステムイメージとして採取し、スナップショットイメージとして保存しておき、機器の電源投入時に、保存したスナップショットイメージからシステムを復元することにより、Linuxカーネルやアプリケーションのロード及び初期化時間を短縮する。標準的なLinuxカーネルの起動時間が6秒かかるのに対して、TP InstantBootを利用すると起動時間が約1.2秒に短縮されるという。すでにデジタルテレビなどでの利用実績があり、今後DVD/HDDレコーダー、医療機器、計測機器、ネットワーク機器などの起動時間を短縮するソリューションとして、またコールドブートにより待機電力ゼロを支援するソリューションとして期待される。

今回の最新版は、TP InstantBootが2006年5月に発表されて以来のメジャーバージョンアップとなる。本リリースにおける追加機能は、スナップショットイメージ圧縮のサポート、高速シリアル転送のサポート、JTAG-ICEによるシステムイメージ採取のサポートなど。

同製品は、直販またはトライピークスの販売代理店からの販売となる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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