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日立製作所、石英ガラスの内部にブルーレイディスク並の記録密度でデジタルデータの記録・再生に成功

日立製作所は10月20日、京都大学大学院工学研究科 三浦清貴研究室と共同で、石英ガラス内部にブルーレイディスク並の記録密度となる100層のデジタルデータを記録、再生することに成功したと発表した。

石英ガラスの奥深くに保存されたデータを再生する際に生じる、他層のデータの映りこみに起因するノイズの低減技術を新たに適用し、100層という多層でのデータ記録、再生が行えることを検証した。石英ガラスは、耐熱性、耐水性に優れており、1,000℃で2時間加熱しても保存データの劣化がないことが実証されている。石英ガラスを用いたアーカイブが3億年を越えるデータ保存にも耐えうるとされており、歴史上重要な文化遺産や公文書、個人が後世に残したいデータなどの新たな長期保存技術として活用が期待されるという。

日立は2009年にデジタルデータの長期保存のため石英ガラスにフェムト秒パルスレーザーで刻印したデジタルデータを光断層撮影法で読み出す手法を考案し、石英ガラスがストレージとして有用であることを確認した。2012年には京都大学と共同で再生に光学顕微鏡を用いる手法を開発し、4層記録でCD並みの記録密度を、2013年には26層記録でDVD並みの記録密度を達成してきた。実用化に向けてさらなる高密度化を実現するためには記録層を増やす必要があり、今回ブルーレイディスクと同等の記録密度を得られる100層クラスでの記録、再生の実証が可能になった。

また、この石英ガラス記録技術が3億年のデータ保存寿命を有することを活かし、画像を描画した石英ガラスを、11月に打ち上げられる宇宙機に搭載することが決定されている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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