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日本ヒューレット・パッカード、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)向けシステムの新製品を発表

日本ヒューレット・パッカードは8月7日、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)向けシステム「HP Apollo」ファミリとして、「HP Apollo 6000 System」、「HP Apollo 8000 System」を発表した。これらの製品は、新しいモジュール型デザインと優れた配電・冷却技術を組み合わせることにより、新しいデータセンタのあり方を提案する。

「Apollo 8000」はスーパーコンピュータと位置付けられ、高度な演算処理能力と独自の水冷設計を組み合わせ、超低消費電力を実現している。水は冷却媒体として空気よりも大幅に優れているが、技術的な難易度や高価なHPCシステムのダメージリスクから、これまで導入が進んでいなかったが、同社はリスクを伴わずに水冷を実現する新たな特許技術により、この問題点を克服し、導入に踏み切った。1ラックあたり最大144台のサーバを格納可能なラックデザインに基づくシステムは、空冷式のデザインに比べて1ラックあたり4倍のテラフロップを提供する。また、高いエネルギー効率により、データセンターからの二酸化炭素排出量を年間最大3,800トン削減できるという 。

「Apollo 6000」は空冷式で、パフォーマンス効率を最大化し、幅広い企業にHPCの能力を提供する。1ラックあたり最大160サーバを格納でき、柔軟なラックデザインを持つ。各種のアダプタや冗長電源の選択が可能で、デザインオートメーションや金融サービスのリスク分析など、各種のワークロードに応じてシステムを最適化できる。

価格は「Apollo 6000」が4,844,000円、「Apollo 8000」が232,890,000円(いずれも税別)となっている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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