セキュリティ
情報処理推進機構、重要インフラ障害情報の分析に基づく「情報処理システム高信頼化教訓集」を発表
情報処理推進機構は5月13日、重要インフラ障害情報の分析に基づく「情報処理システム高信頼化教訓集(ITサービス編)」を公開した。
システム障害の発生件数は2009年から2012年にかけて増加傾向にある。この背景には、システム障害の原因分析や発生防止対策などの情報が業界内で共有されておらず、類似の障害が繰り返し発生してしまう実状があるという。このためIPA/SECでは、ITサービスの障害情報の収集・分析と対策の検討を行い、その結果を普遍化した「教訓」として取りまとめ、「情報処理システム高信頼化教訓集(ITサービス編)」として公開した。
この教訓集は従来の事例集と異なり、(1)複数の重要インフラ分野等の有識者・専門家による「重要インフラITサービス高信頼化部会」において多方面から考察を行い、業界横断的に利用可能な要素を抽出 (2)所定の機密保持ルールにより収集した、これまで一般には未公開の事例や情報も対象に原因や対策について考察 (3)有識者・専門家の豊富な経験に基づく知見と、IPA/SECの10年間の活動で蓄積されたソフトウェアエンジニアリングに関する検討成果に基づいて取りまとめ、技術領域に加え、ガバナンス/マネジメント領域も対象に教訓を整理、という、3つの観点から取りまとめたものとなっている。このため、幅広い分野において利用できることを目指した内容になっている。
(川原 龍人/びぎねっと)
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プレスリリース
本文、ITサービス編(pdf)
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