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アルファシステムズ、KNOPPIX カスタマイズサービスを拡充、「ついてこられない生徒を自動判別」

アルファシステムズは9月20日、KNOPPIX カスタマイズサービスの、初等中等教育機関向け機能の拡充を発表した。機能の拡充は、「集合演習についてこられない生徒を自動判別する機能」と、「ネットワーク設定の簡易化機能」の二つ。

集合演習についてこられない生徒の自動判別は、初等中等教育期間において、一人の教員が40名程度の生徒指導を行う状況において、MultiVNCを用いて教員が自分のPC から児童・生徒のデスクトップ画面を閲覧できるようにした上で、単純な画面閲覧だけではなく、画像処理の技術により、集合演習についてこられない児童・生徒を自動的に判別し、教員に提示する機能を開発した。この機能は、「一斉授業において、順調に授業についてきている児童・生徒同士のデスクトップ画面は類似している」という仮定の下で、デスクトップ画面に表示される色彩情報を解析し、そのデスクトップを操作している児童・生徒の作業状況を把握するもの。

ネットワーク設定の簡易化機能は、Windows のネットワーク設定値をファイル出力し、KNOPPIX 起動時にそのファイルを読み込むことでIP アドレス等のネットワーク設定作業を省略できる機能。この機能により、教員や生徒が環境設定に費やす時間が削減されるという。

この成果は、同社が展開しているKNOPPIX カスタマイズサービスにて、カスタマイズ項目として追加提供される。

(川原 龍人/びぎねっと)

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