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Linuxカーネル2.6.12リリース、直後にセキュリティアップデートを施した2.6.12.1も
Linuxカーネルの最新版、2.6.12が6月17日にリリースされた。2.6.12では、TPMチップのサポートのほか、ドライバの変更が多数施されている。また、直後の6月22日には、セキュリティ問題を修正した2.6.12.1がリリースされた。
2.6.12では、IBMのノートPCなどに使われているTPMチップのサポートが施されている。TPMは、パスワードなどの重要なデータをハードウェア上で保護する仕組みを搭載している。また、その他では、2.6.12ではIPv6、SELinuxなどの機能も強化された。USB、ネットワーク、その他のデバイスドライバも多数アップデートされた。また、CIFS、JFS、XFSといったファイルシステムの強化も施された。
カーネル2.6.12は、カーネルの管理システムが変更されて以来、初めてのリリースとなる。
また、直後にリリースされた2.6.12.1では、2.6.12に存在する脆弱性がいくつか修正されている。この脆弱性を利用すると、ローカルユーザがDoS攻撃を行うことができてしまうという。
(川原 龍人/びぎねっと)
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