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IBM、自社独自のUNIX OS「IBM AIX 6」の、初のオープン・ベータ版提供を開始

米IBMは7月12日(現地時間)、IBM独自のUNIX OS「IBM AIX」の、初のオープンベータプログラムの提供を発表した。

IBMのUNIXサーバーOSの最新版となる「AIX 6」では、先日発表された世界最速プロセッサー「POWER6」のテクノロジーに基づく、省エネルギーと仮想化の技術を活用している、「IBM System p」上で動作するOS。ベータ版は、11月9日まで利用できる。

「AIX 6」は、IBMのAdvanced POWER Virtualization(APV)を使うことにより、ひとつないしは複数の仮想区画においてSUSE Linux EnterpriseやRed Hat Enterprise Linux上で動作するLinux向けアプリケーションも利用できる。AIX 6では、ワークロード・パーティションと呼ばれるソフトウェアベースの仮想化技術が利用できる。また、AIX 6では、現在の最新バージョンである「AIX 5L」とのバイナリ互換性を完全に備えるよう設計されている。これにより、AIX 6では、AIX 5Lで動作していたアプリケーション資産に変更を加えることなく、新しい仮想化機能のメリットを享受できる。

AIX 6のオープンベータ版は、IBM AIXのWebサイトから入手できる。IBMは、2007年度第4四半期に、AIX 6の正式版を提供開始する予定。

(川原 龍人/びぎねっと)

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IBM AIX(英語)