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トレンドマイクロ、産業制御システムへのサイバー攻撃 実態調査レポート第二弾を公開、社会インフラの停止を意図したサイバー攻撃を確認

トレンドマイクロは8月27日、産業制御システムへのサイバー攻撃 実態調査レポート第二弾を公開した。

同社は、水道設備のインフラ制御システムに見せかけたおとりシステムを、日本を含む8カ国12カ所に仕掛け、攻撃活動を監視、攻撃特性を分析した。その結果、ロシアから43件、中国から7件、ドイツから5件の攻撃が確認された。危険度の高い攻撃としては、中国からの5件、パレスチナの2件、ドイツ・イギリス・フランスから1件となっている。また、攻撃を受けた国は、ロシアに向けた攻撃が66件、中国6件、日本・アイルランド1件となっている。

今回の調査での攻撃は、最終的にシステム操業の不正停止を狙っており、日本の産業制御システムを対象とした攻撃では、攻撃者が日本をキーワードにして検索サイトで標的を検索し、ポートスキャンを用いて情報収集を行っているとみられるという。同社によると、今回の調査により、日本国内の産業制御システムもサイバー攻撃になりうると、注意喚起を促している。

(川原 龍人/びぎねっと)

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