オープンソース

「Debian GNU/Linux 7.0」(wheezy)正式リリース

Debian Projectは5月4日(現地時間)、LinuxディストリビューションDebian GNU/Linuxの最新版「Debian GNU/Linux 7.0」(コードネームwheezy)を正式リリースした。

今回正式リリースされたwheezyは、Debian GNU/Linux 6.0(squeeze)から約27ヶ月を経過してのバージョンアップリリースとなった。

本リリースでは、Linux 3.2が採用されたほか、GNOME 3.4が採用され、初の「GNOME 3」の採用となった。なお、GNOME Classicが利用できる。その他、KDE SC 4.8、Xfce 4.8、X.org 7.7、OpenSSH 6.0p1、PostgreSQL 9.1、MySQL 5.5など、新しいパッケージが採用されているほか、OpenOffice.orgに代わりLibreOffice 3.5が採用されている。

本リリースでは、dpkgのオプションとして、ライブラリをAPTで導入できるようになったほか、パッケージ構築の際にセキュリティを強化するコンパイラフラグがデフォルトで有効になったため、堅牢性が向上している。

wheezyがサポートされているアーキテクチャは、 amd64、i386、PowerPC、Intel IA-64(ia64)、SPARC、MIPS、EABI ARM、MIPS、Hard Float ABI ARM、IBM S/390、AMD64。通常のインストールメディアに加え、あらかじめインストールしていない環境でもCD-ROMやUSBメモリなどのライブイメージでも起動できる。

Debian GNU/Linux 7.0(wheezy)は、Webサイトからダウンロードできる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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リリースノート(日本語訳)