セキュリティ情報

シマンテック、2011年5月から2012年8月までのインテリジェンスレポートを発表

シマンテックは9月17日、「シマンテックインテリジェンス月次レポート: 2012 年8 月号」を公表した。同レポートでは、2011年5月から2012年8月までのデータ解析結果を元にセキュリティ脅威の傾向や経過をまとめている。

同レポートの中では、2012年8月の、世界全体でのスパムの割合は72.3%で前月から4.7%増加している。また、フィッシングメールは312.9 通あたり1 通で前月比0.109% 増、マルウェアメールは233.1通あたり1通で前月比0.14%減、悪質なWebサイトは1日あたり1 件のWebサイトをブロックとなっており前月比49.8%減などとなっている。

今回のレポートでは、ユーザ情報が公に開示されたり盗まれたりといったセキュリティインシデントの1つ「データ侵害」に注目する。2012年に発生した攻撃を、昨年のOperation AntiSec 攻撃の始まりまで遡り、2011 年の同時期の攻撃と比較している。データの上では数では減少傾向も見られるが、たとえばデータ侵害攻撃については侵害により盗み出されたレコード数が大幅に増加しているなど、1回の攻撃による損害が大きく、単純に攻撃が収束に向かっているとは結論づけられないとしている。

同レポートは、Webサイトから無償で閲覧できる(pdf)。

(川原 龍人/びぎねっと)

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