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IPA、2012年5月分のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表

独立行政法人情報処理推進機構は6月5日、2012年4月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめ、発表した。

今回の発表では、最近よく使われるウイルス感染の手口としてドライブ・バイ・ダウンロード攻撃という、利用者がウィルスや不正プログラムを感染させる仕掛けが施されたウェブサイトを閲覧した時に、ウィルス感染の被害に遭うというもの。この攻撃の被害者の多くが、OSやアプリケーションなどのソフトウェアが最新のバージョンではないコンピュータだったことが判明しており、IPAでは、「ソフトウェアの自動更新」を呼び掛けている。

コンピュータウィルス届出状況は、5月のウィルスの検出数は20,236個で4月から95.7%増加。5月の届出件数は970件で、4月から32.5% の増加。検出数の1位は、W32/Mydoomで9,688個、2位はW32/Netskyで7,934個、3位はW32/Mytobで1,190個。不正プログラムは5月度は特に目立った動きは確認されていないという。

不正アクセス届出状況は、5月の届出件数は10件、そのうち何らかの被害のあったものは6件。不正アクセスに関連した相談件数は50件、そのうち何らかの被害のあった件数は17件。被害届出の内訳は、侵入2件、なりすまし2件、不正プログラム埋め込みが2件で、「侵入」の被害は、2件ともWebページが改ざんされていたものであった。「なりすまし」の被害は、スパム配信として悪用されていたものが1件、オンラインゲームに本人になりすまして何者かにログインされ、サービスを勝手に利用されていたものが1件となっている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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