セキュリティ情報

IPA、2012年3月分のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表

独立行政法人情報処理推進機構は4月4日、2012年3月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめ、発表した。

今回の発表では、2月に引き続き「偽の警告を出すウィルス」について注意を呼び掛けている。2012年に入り、「ウィルスに感染している」、「ハードディスク内にエラーが見つかりました」などの偽の警告画面を表示し、それらを解決するためとして有償版製品の購入を迫る手口が増えており、その対策として、「MyJVNバージョンチェッカ」による脆弱性の発見・解消を呼びかけている。

コンピュータウィルス届出状況は、3月のウィルスの検出数は15,841個で2月から0.2%増加。3月の届出件数は866件で、2月から4.0%の増加。検出数の1位は、W32/Netskyで7,668個、2位はW32/Mydoomで5,492個、3位はW32/Gammaniaで492 個。不正プログラムは3月度は特に目立った動きは確認されていないという。

不正アクセス届出状況は、3月の届出件数は5件、そのうち何らかの被害のあったものは4件。不正アクセスに関連した相談件数は54件、そのうち何らかの被害のあった件数は10件。被害届出の内訳は、侵入2件、なりすまし2件で、「侵入」の被害は、Webページが改ざんされていたものが1件、侵入後に踏み台に悪用されていたものが1件。「なりすまし」の被害は、フリーのWebメールに本人になりすまして何者かにログインされていたものが1件、オンラインショッピングにログインされサービスを勝手に利用されていたものが1件となっている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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