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情報処理推進機構、2011年11月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表

情報処理推進機構は12月5日、2011年11月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を発表した。

2011年11月には、大手インターネットショッピングサービスにおいて大規模な不正利用事件が発生したとの報道があった点を指摘。身に覚えのない商品購入の被害に遭うというもので、2011年7月から約4,000件の被害が発生しているという。今回のケースでは、ID・パスワードが不正に利用されたことによるもので、IPAでは、利用者側で行える確認や対策を行い、ID・パスワードの適切な管理(定期的にパスワードを変更する、サイトごとに同じID・パスワードを使用しないなど)を呼び掛けている。

コンピュータウイルス届出状況は、検出数は、20,585個で10月度から0.9%の増加。届出件数は1,115件となり、10月度から40.3%の増加となっている。検出数の1位は、W32/Netskyで10,425個、2位はW32/Mydoomで6,996個、3位はW32/Downadで738個。

不正プログラムの検知状況は、パソコン内に裏口を仕掛けるBACKDOORなどの不正プログラムが増加傾向となったという。また、9月に大幅に増加したRLTRAPは、11月前半に2日だけ多く検知された日があったという。11月の届出件数は7件であり、そのうち何らかの被害のあったものは5件。被害届出の内訳は、侵入2件、なりすまし2件、DoS 1件となっている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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