オープンソース
LFのCivil Infrastructure Platform、産業機器向けの組み込みLinuxシステムの超長期安定版(SLTS)プログラムを延長して提供すると発表
The Linux FoundationのCivil Infrastructure Platform (CIP) Projectは、産業機器向けの組み込みLinuxシステムの超長期安定版(SLTS)プログラムを延長して提供すると発表した。
CIPの目標は、既存のオープンソース基盤を活用して、公共インフラなどのシステム開発を支援すること。電力網、石油・ガスパイプライン、緊急通信システムなどのサービスのためのリファレンス実装の提供が目標となる。
今回の発表では、CIPが最低10年間、カーネル「Linux 6.1」のサポートを続けることになるという。そして、CIPカーネルと、「Debian 11(Bullseye)」をベースとした組み込み向けシステムを今後長期にわたって使用できるようにする。このシステムには、「tiny(小さなデバイスにおいて、複雑でないアプリケーションを用いる際に適した版)」と、「generic(ストレージに大きな制約がなく、複雑なアプリケーションを用いるデバイスに適した版)」が提供される。
なお、このプロジェクトでは、新しいハードウェアへの対応を強化するため、新しいメインラインカーネルから複数のバックポートも行っている。
(川原 龍人/びぎねっと)
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