セキュリティ情報

JPCERT/CC、「開発者のWindows、macOS、Linux環境を狙ったDangerousPasswordによる攻撃」について注意喚起

JPCERT/CCは7月12日、「開発者のWindows、macOS、Linux環境を狙ったDangerousPasswordによる攻撃」について注意喚起を発表した。

JPCERT/CCは、2019年6月から継続して攻撃を行っている標的型攻撃グループDangerousPasswordに関連すると思われる、暗号資産交換事業者の開発者を狙った攻撃を5月末に確認している。この攻撃は、マシン上にPythonやNode.jsがインストールされたWindows、macOS、Linux環境をターゲットとしたものとなっている。

攻撃者は、QRコードを扱うためのPythonモジュールの「builder.py」というファイルに不正なコードを挿入したものをあらかじめ用意し、何らかの方法でターゲットに配布する。その後、ターゲットが不正なコードに気付かないままそのファイルを実行することで、追加のマルウェアをダウンロードして感染させられる。本PythonマルウェアはWindows、macOS、Linuxの環境で動作し、マルウェア実行時、OS情報を確認することで、OSに応じて異なった感染フローとなる。ソフトウェア開発者は、使用しているプラットフォームに関係なく、正規のリポジトリから取得したフレームワークや外部モジュールを使用することが求められる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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