オープンソース

Linux Foundation、フリー/オープンソースソフトウェアの普及に関する調査レポートの日本語版を公開

 Linux Foundation Japanは6月28日、最も使用されているフリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)に関する調査レポート「Census II ― フリー/オープンソースソフトウェアの普及調査」の日本語版を公開した。

 同レポートは、Linux Foundationとハーバード大学イノベーション科学研究所 (LISH) 、Open Source Security Foundation (OpenSSF) のパートナーシップにより実施された。公共/民間組織が開発するアプリケーションの中で、どのFOSSが最も広く展開されているかを特定し、どのFOSSパッケージ/コンポーネント/プロジェクトが、より積極的な運用とセキュリティサポートを必要とするかを明らかにしている。

 同レポートによると、フリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)は、現代社会・現代経済において重要な役割を果たすようになっており、コードベースの最大98%にFOSSが含まれていると推定されるという。FOSSへの依存度の高さは公共部門、民間部門とも共通しており、テクノロジー企業と非テクノロジー企業の間でも共通してみられることから、FOSSの健全性と安全性を確保することは現代経済におけるほぼすべての産業の将来にとって必要不可欠な存在となっている。一方、FOSSの品質とメンテナンスを保証する中央機関が存在しないこともあり、FOSSの健全性・安全性を把握することが難しくなっている現状もあるとしている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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