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KDDI研究所、Android ベースの STB(Set Top Box)試作に成功

KDDI研究所は11月13日、世界初となる Android ベースの STB(Set Top Box)試作に成功したと発表した。

Linux カーネル上にJAVA VMを搭載した汎用的なアーキテクチャを持った携帯電話向けプラットフォーム「Android」を組み込み機器のOSとして利用し、STB、カーナビ、デジタル家電に活用する試みも急速に進んでいる。携帯プラットフォームと同じプラットフォームをSTBに採用することで、携帯電話とSTB上に同じコンテンツやアプリケーションを利用することが可能となる。これらの背景を元に、将来のSTBのあるべき姿やアプリケーション連携を検証するためのプラットフォームとして、AndroidをベースとしたSTBを試作し、基本機能として、(1)IPTV フォーラム技術仕様準拠のVOD 受信機能、(2)IP マルチキャスト放送受信機能、(3)アプリケーション連携を実現した。

また、今後携帯電話に搭載が予想される高速赤外線通信、WiFi、TransferJetなどの高速ファイル転送機能が、STBとの連携に利用されると期待されている。今回はSTB にTransferJetを組み込み、STBと携帯電話間でコンテンツをシームレスに連携できるようになったという。

(川原 龍人/びぎねっと)

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