AI・データサイエンス
グローリー、マスク着用でも本人認証が可能なウォークスルー型顔認証システムを発表
グローリーは4月17日、マスクを外さなくても事前に登録した画像データ高を用いて本人認証が可能な顔認証エンジンを開発したと発表した。
新エンジンは、深層学習を応用することで、マスクやサングラスの着用、逆光や暗所、事前登録データが斜め顔など、厳しい認証環境でも高い精度で本人認証が行えるという。従来の顔認証エンジンは、マスクやサングラスの着用により顔の一部が隠れることや、明るさなどの認証環境によって認証精度にばらつきが出るなどの課題があったが、新エンジンでは深層学習の手法を加えることで、目元、こめかみ、鼻筋など、マスクやサングラスを着用しても隠れない部分の本人特徴を捉えることで、厳しい認証環境においても精度を従来比で10倍以上向上させた。
新しいウォークスルー型顔認証システムは、複数店舗の顔情報などを本部で一元管理可能な「本部管理機能」を搭載している。これにより、現場担当者の顔情報登録業務の負担を軽減するとともに、本部からの状況把握や分析なども効率的に行える。
また、既存の業務システムとのAPI連携機能の追加により、さまざまな業種業界で規模に応じた運用ができるなど、汎用性の向上に加えて、初めて使う人でも直感的な操作ができるようユーザビリティを追求したという。同社は、このシステムを9年ぶりに刷新するウォークスルー型顔認証システムに搭載して、6月に発売する予定。
(川原 龍人/びぎねっと)
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