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富士通、「富岳」の技術を活用したスーパーコンピュータ「PRIMEHPC」シリーズ2機種を販売開始

富士通は11月13日、理化学研究所(理研)と共同開発しているスーパーコンピュータ「富岳」の技術を活用した「PRIMEHPC FX1000」および「PRIMEHPC FX700」の2機種を販売開始すると発表した。

両製品は、世界で初めてArm v8-A命令セットアーキテクチャーをスーパーコンピュータ向けに拡張した「SVE」を採用したCPU「A64FX」を搭載している。「A64FX」の採用によって、消費電力の低減と高いパフォーマンスを両立した。また、高性能積層メモリである「HBM2」の採用により、高いメモリバンド幅を実現し、ディープラーニングなどで重要となる半精度演算および整数内積演算にも対応した。

「PRIMEHPC FX1000」は、「富岳」と同じTofuインターコネクトDをサポートしており、複数接続する際のスケーラビリティを最大限に発揮する。「PRIMEHPC FX700」は、InfiniBandをインターコネクトとしてサポートし、HPCミドルウェアにオープンソースソフトウェアを活用するなど、スーパーコンピュータシステムにおけるスタンダード技術をベースとしている。

同社は、Arm DeveloperやLinaro、OpenHPCなどのオープンコミュニティに参画しており、同社のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)技術やノウハウをコミュニティ内に展開することで、Arm HPCのエコシステム発展に貢献していくとしている。

出荷は2020年3月を予定している。

(川原 龍人/びぎねっと)

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