ノベルは7月29日、社内のシステム権限を持つ管理者を対象とした特権ユーザ管理製品「Novell User Manager 2.2」および、ノベル製品ユーザを対象とした統合ログ管理製品「Novell Identity Audit 1.0」を発表した。

特権ユーザ（root）を利用するシステム管理者は、あらゆる操作が可能であるため、サーバOSであればあらゆるファイルを、データベースであれば内部に格納された情報を閲覧・変更することが可能となっている。この結果、一人の特権ユーザが悪意を持って不正行為を行うことが可能となってしまう。

Novell Privileged User Managerは、UNIXおよびLinux系サーバOSの運用管理者が、特権ユーザID（root）でログインして作業を行う際の管理を細かく行うことができる。rootのパスワードを特権ユーザ全員に知らせることなく、管理者ごとに特権アクセスを委任することで、必要以上の権限の割り当てをなくすと同時に、役割に応じた特権作業だけを割り当てることができる。

Novell Identity Auditは、複数のノベルのセキュリティ製品のイベントログを一括管理する製品。ディレクトリサービスであるNovell eDirectory、アイデンティティ管理製品のNovell Identity Manager、アクセス管理製品のNovell Access Managerなど、ノベルの全セキュリティ製品を対象に、IDの登録・変更、連携、アクセス履歴といったイベントログの検索を可能にし、レポートする。

管理対象OSは、SUSE Linux Enterprise、openSUSE、Red Hat Enterprise Linux、Fedora、CentOS、Debian、AIX、HP-UX、Solarisなど。販売経路は、ノベルの販売パートナーを通じた間接販売。価格はオープンプライスで、「Novell Privileged User Manager 2.2」の市場推定価格はラインセンス＋メンテナンスで初年度112,560円（1インスタンス、税別）、「Novell Identity Audit 1.0」が初年度2,256円（1ユーザ、税別）。

(川原 龍人/びぎねっと)

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