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産総研、仮想マシン「Xen」を搭載したKNOPPIX、「Xenopix」の新版をリリース

産総研は、仮想マシン「Xen」を、1DVD-LinuxのKNOPPIXに搭載した「Xenoppix」の新版をリリースした。これを利用すると、ゲストOSをスタンドアローンで起動したかのように扱うことができる。ゲストOSとしては、NetBSDとPlan9の二つが利用できる。

Xenoppixは、KNOPPIXの特長であるautoconfigによりデバイス自動認識・ドライバ組み込みを行い、XenのゲストOSをブートする。X Window SystemはKNOPPIXにより起動され、そのX Window Systemを利用してゲストOSのGUI環境がVNCのフルスクリーンモードで利用できる。これによって、ゲストOSがスタンドアローンで起動したように見える。

今回の新機能には、ターミナルサーバー機能とWindowsインストーラがある。ターミナルサーバ機能を利用すると、ゲストOSをPXEネットワークブートできるように見える。また、Windowsインストーラを利用すると、XenoppixをWindows XP/2000 のファイルシステムに保存し、DVDを作成することなくマルチブートできるようになる。

XenoppixのDVDのISOイメージは、産総研のXenoppixのページから無償でダウンロードできる。

また、産総研は、XennopixのWebページの中で、今後の重要プランとして、HTTP-FUSE KNOPPIXと統合し、5MB CDブートでXenoppixを利用できるようにする、他のOSへの対応 (候補: OpenSolaris, GNU/Hurd) を挙げている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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Xenopix(産総研)
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