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AntuitのチームがNginxの脆弱性を悪用する攻撃の予兆を検知、注意喚起レポートを発表

AntuitのCYFIRMA脅威インテリジェンスチームは11月15日、Nginxの脆弱性を悪用する攻撃の予兆を検知したとして注意喚起レポートを発表した。

Nginxには、すでに3つの脆弱性(CVE-2018-16843, CVE-2018-16844, CVE-2018-16845)に対するセキュリティパッチ(修正版)がリリースされているが、これらの脆弱性に対する対策を施していない場合、DoS攻撃や情報搾取などが実行される可能性がある。

同社の分析のポイントは、以下5点となります。

1.2018年11月8日から活発化しているハッカーたちのダークウェブフォーラム上の会話から、Nginx Webサーバの脆弱性を悪用するためのキャンペーンを実施しており、そのキャンペーンのうちの2つは、“NGUME” と “LongNeck” であると考えられること。
2.キャンペーンの実施目的は、脆弱性の影響を受けやすいNginx Webサーバ/リバースプロキシを特定するためのグローバルな偵察であること
3.標的とされる可能性がる国は、米国、英国、日本、東南アジア諸国などと考えられること。
4.悪意ある犯罪者は、“Face-NGINX”と名付けられたエクスプロイトを設計しており、この犯罪者の主張によると、脆弱性のあるバージョンのNginxを使用しているウェブサイトの速度を低下させたり、完全にフリーズさせたりすることが可能であること。
5.動機は、風評被害とサービスの中断であると考えられること。

詳細はCYFIRMAの注意喚起レポートに公表されている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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