オープンソース
レッドハット、Red Hat Enterprise Linuxにリアルタイム拡張機能を追加する「MRG(Messaging, Realtime and Grid
米レッドハットは12月4日(現地時間)、エンタープライズ向けLinux「Red Hat Enterprise Linux」に、リアルタイム拡張機能を追加する「Red Hat Enterprise MRG」を発表した。
MRGとは、「Messaging, Realtime and Grid」のこと。同製品は、グリッドコンピューティングシステム向けに、リアルタイム機能を付加する。Red Hat Enterprise MRGを利用すると、約100倍のスループットが実現するという。金融システムなど、要求と同時、すなわちリアルタイムに処理を実行する必要がある場合に、その性能が必要になる。
MRGは、その名の通りメッセージプロトコル「Advanced Message Queuing Protocol(AMQP)」の実装、リアルタイム機能の付加、そしてグリッドへの対応がなされている。これまでは、主に非常に高いパフォーマンスを実現するために利用されてきたグリッド技術だが、MRGではグリッド技術を高速処理の実現に応用しているという。
「Red Hat Enterprise MRG」は現在ベータ版が公開されており、同社のWebサイトから入手できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
[関連リンク]
ニュースリリース
Red Hat Enterprise MRG