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レッドハット、リアルタイム機能を付加したOS「Red Hat Enterprise MRG Realtime」を発売開始

レッドハットは2月18日、Red Hat Enterprise LinuxベースのリアルタイムOS製品「Red Hat Enterprise MRG Realtime」の提供開始を発表した。

同製品は、Red Hat Enterprise Linuxをベースとしてリアルタイム機能を拡張したカーネルとチューニングツールで構成され、高いアプリケーション互換性と長期的な標準性を維持しながら応答時間の予測性を高め、リアルタイム性の高いローレイテンシ(低遅延)の実行処理を可能にしたという。

本製品は、金融機関のトレーディングシステムなど、数ミリ秒程度の遅延でも取引やビジネスに影響を与えるビジネス環境向けに提供される。同製品は、Red Hat Enterprise Linuxとの互換性を維持しているため、標準的なインテルx86プロセッサベースのサーバが利用できる上、標準的な開発ツールで開発したLinuxアプリケーションをそのまま実行することができ、企業のコスト対策にも対応する。さらに、IBMのWebSphere Real Timeとの組み合わせが可能で、Javaを用いたリアルタイム処理も適用できる。

サブスクリプション価格は、1サーバあたり年間25万8,000円(税別)からとなっている。また同時に、有償の導入コンサルティングサービスも提供される。

(川原 龍人/びぎねっと)

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