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イーソル、ARM Cortex-Mファミリ向けの最新ARMv8-MアーキテクチャをサポートしたリアルタイムOS「eT-Kernel」を発表
イーソルは11月16日、ARM Cortex-Mファミリ向けの最新ARMv8-MアーキテクチャをサポートしたリアルタイムOS「eT-Kernel」を発表した。
「eT-Kernel」は、TRONアーキテクチャを引き継いたリアルタイムOS。今回、「eT-keernel」が、ARMR CortexR-Mファミリ向けの最新ARMv8-Mアーキテクチャをサポートした。「eT-Kernel」を利用することで、次世代ARM Cortex-Mファミリをコアとするマイクロコントローラを利用した、IoTシステムを構成する自動車、産業機器、医療機器などのセキュリティを実現できるという。
「eT-Kernel」は、オープンソースの「T-Kernel 2.0」に性能面・機能面で改良・拡張を加えて構築されており、今回のサポートによってARM Cortex-A、Cortex-M、Cortex-Rのすべてのシリーズに対応した。μITRONからの移行に適した「eT-Kernel Compact」、プロセスモデルおよびメモリ保護機能をサポートした「eT-Kernel Extended」、POSIX仕様に本格的に準拠しLinux資産の再利用が容易な「eT-Kernel POSIX」からなる3つのプロファイルから、システム規模と用途にあわせて選択できる。
今回ARMv8-Mアーキテクチャに対応したのは「eT-Kernel Compact」。「eT-Kernel Compact」は、自動車向け ISO 26262 ASIL D、産業機器向け IEC 61508 SIL 4、および医療機器向け ISO 62304適合の第三者認証を受けている。また、車載システム、産業機器や医療機器、各種コンシューマ機器など、幅広い分野での実績を持つ。機能安全適合が求められるシステムに加え、すぐれたリアルタイム性と信頼性が必要なシステムに適しているという。
(川原 龍人/びぎねっと)
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