オープンソース

フィックスターズ、Power PC向け「Yellow Dog Linux 6.1」をリリース

フィックスターズは11月20日、Apple G4/G5、PLAYSTATION 3などPower PCアーキテクチャ向けLinuxディストリビューション「Yellow Dog Linux 6.1」の提供を開始した。

Yellow Dog Linuxは、CentOSをベースとした、エンドユーザ向けと開発者向けそれぞれのツールに様々な改良を施したLinuxディストリビューション。今回のリリースでは、Webブラウザ「Firefox」とオープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」の最新版の搭載、グラフィカルなWireless Configurationツール、VRAMをテンポラリ・ストレージやスワップとして使用できるps3vramなどが新規に採用されている。また、開発者向けには、最新のGCCコンパイラ、IBM Cell SDK v3.1のオープンな部分、Cell Superscalarの収録などが行われている。

また、Cell Broadband Engineを含むマルチコアプロセッサアーキテクチャの登場によって必要とされるプログラミングモデルに対応するために、注釈付きのシーケンシャルコードから関数並列性を自動で抽出し、SPEへのタスク分割を支援するフレームワーク、CellSsも収録されている。

Yellow Dog Linux v6.1がサポートしているシステムは、「Apple PowerPC G4, G5」、「Sony PS3」、「YDL PowerStation」、「IBM System p (JS2x, 510, 520, 540) 」。

Yellow Dog Linux 6.1、および有償サポートが受けられるYDL.netアカウントは、Fixstars Storeから購入できる。価格は、6カ月の有償サポート付きで69.95USドル。

(川原 龍人/びぎねっと)

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