セキュリティ情報

情報処理推進機構、偽のウィルス検出を音声で警告するWebサイトに対する注意喚起

情報処理推進機構(IPA)は8月4日、偽のウィルス検出を音声で警告するWebサイトに対する注意喚起を発表した。

2015年5月以降、IPAに「あなたのコンピュータでウイルスが検出されました」という音声がPCから聞こえたという相談が多数寄せられるようになったという。気が付かないうちに「PCサポート」というWebサイトに辿り着いてしまい、日本語でウィルス検出したという警告と、Webサイトに記載されている連絡先に電話をかけるよう音声メッセージが流れるという。

「音声が聞こえる」という現象は、WebサイトでBGMを流すための仕組みと同様で、音楽の代わりに警告の音声メッセージを記録したファイルを自動的に再生するよう設定されているという。当該Webサイトにアクセスすれば、ウィルスに感染していなくても、音声メッセージが自動的に再生される。

このような手口では、特にPCに習熟していないユーザが、誘導に従ってWebサイトに記載されている連絡先に電話をかけてしまう危険が大きい。IPAは、「ウィルスを検出した」と警告する音声を聞いても、実際に電話をかけてしまわないように注意喚起を行っている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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