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日本SGI、日本原子力研究開発機構から次期スーパーコンピュータシステムを受注
日本SGIは7月1日、日本原子力研究開発機構(JAEA)から次期スーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。本システムは、SGIのブレード型クラスターサーバ「SGI ICE X」を中核とする大規模な並列計算システムで、原子力の安全性向上や原子力防災への技術支援など、様々な研究開発に役立てられるという。
JAEAにおいてはスーパーコンピュータは研究開発を推進する上で重要なインフラとなっており、近年は研究分野の高度化・多様化によって計算需要が増大している。2010年に運用開始した現行システムは利用状況が年間90%を超えており、計算機資源不足の状態になっていたという。この状況を改善するため、システムを更新して性能向上を図ることとなった。
新システムの中核となる大規模並列演算部には、「インテル Xeon プロセッサー E5-2680 v3」を搭載した計算ブレード(合計2,510ノード)を35台のラックに収納した「SGI ICE X」が導入される。総計60,240コア、および156.87テラバイトのメモリーを搭載し、高速インターコネクト技術である4x FDR InfiniBandで各計算ブレードを相互接続した大規模な並列計算システムとなり、「インテル Xeon Phi」やGPGPUなどの演算加速装置を搭載しないインテル Xeon ベースのクラスターシステムでは国内最高性能となる見込み。
本システムは11月に稼働開始する予定。
(川原 龍人/びぎねっと)
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