オープンソース
NTT、OpenStack Swiftストレージに対応した高速秘密分散エンジン「SHSS」を開発
NTTは5月18日、オープンソースのストレージ製品「OpenStack Swift」に世界で初めて対応した高速秘密分散エンジン「SHSS(Super Highspeed Secret Sharing)」を開発したと発表した。
「SHSS」の特徴は、データを分散技術によって複数の断片データに断片化し、OpenStack Swiftストレージ内に保存すること。断片化されたデータには、一定数集めなければ元のデータを一切復元できないという特徴があり、保守運用時の情報漏えいリスクを低減することができる。また、秘密分散技術には暗号と異なり鍵が不要なので、情報漏えい対策で課題となることの多い鍵管理が不要。
同技術によって、従来は困難だった秘密分散機能の高速化を達成したことにより、OpenStack Swiftの最新機能である消失訂正符号機能と同等の性能・保存データ容量・データ消失対策と、安全な秘匿性を兼ね備えるストレージ製品を提供することができるようになるという。同社は、今後益々増大していくと考えられる機密性の高いデータに対応するセキュアなストレージ製品の提供に貢献をしていく予定。
(川原 龍人/びぎねっと)
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