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日立製作所、マルチクラウド対応を強化した統合システム運用管理製品「JP1 V10.5」を販売開始

日立製作所は9月29日、統合システム運用管理「JP1」において、マルチクラウド対応を強化した「JP1 V10.5」を販売開始すると発表した。

「JP1 V 10.5」は、OpenStackが有する柔軟なITリソース割当機能に加え、直感的で操作性の高いポータル画面を提供する。また、VMwareを基盤としたプライベートクラウドにおいて、クラウド監視製品「VMware vCenter Operations Manager」と連携し、クラウド基盤や仮想化機構の稼働状況を詳しく監視、運用の効率化・支援を行う。

「JP1」では、Amazon Web Service (AWS)やMicrosoft Azureにおけるオートスケールに対応して追加された仮想マシンの監視設定を自動追加したり、AWSの監視ツールである「Amazon CloudWatch」と「JP1」の稼働性能監視製品「JP1/Performance Management」との連携を実現するなど、クラウドサービス環境での運用性を向上させる取り組みを実現している。今後も「JP1」はマルチクラウド環境における運用を効率化していくという。

また、監視マネージャ側での監視が不能になるほどの大量イベントが発生するイベントストームという状態がシステムの稼働を妨げる要因となっており、このイベントストームへの対策など、監視運用も強化。大規模・集約化されたシステム環境における運用自動化や監視の強化による運用性向上が施されている。

その他、ラインナップを強化し、スモールスタートに適したライセンスモデルを追加。スマートデバイスを含むIT資産のライフサイクル管理の効率化(スマートフォン、タブレットなどのスマートデバイス管理機能もPCやサーバと一緒にオンプレミス環境で構築可能になる)など、いくつかの改善点が施されている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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