仮想化技術

NEC、企業・官公庁およびデータセンター向けSDN強化戦略を発表

NECは8月27日、企業・官公庁やデータセンター市場などのエンタープライズ市場向けSDN事業を強化する戦略を発表した。従来技術で構築された既存ネットワークシステムをSDN環境へスムーズに移行できる製品やソリューションのラインアップを拡大するという。

今回の戦略は、サーバの仮想化技術が高度化し、短時間で容易にサーバリソースを払い出すサービス型のICT利活用が拡大していることに伴う、システム全体の効率的な運用を可能にするネットワークのSDN化に対するニーズが高まっていることに依るもの。SDN技術が実用期に入ったものと判断し、ユーザが保有する既存ネットワークシステムにも適用が拡大していくことを前提に、既存ネットワークシステムのSDN環境へのスムーズな移行を実現する製品やソリューションのラインアップを拡大し、ユーザのSDN活用を推進していくという。

具体的には、NECが先行してきたOpenFlow対応製品群に加え、従来技術のルータやスイッチなどのネットワーク製品群にSDN対応機能を搭載した「SDN Ready」製品や、「オーバーレイ」方式に対応する製品、運用を自動化するソリューションなどを順次投入していく。また、これにあわせて、同社のSDN導入事例を元にしたコンサルティングサービスの提供も開始する。さらに、従来のネットワークSEに加え、新たに100人のSDN対応SEを専任者として育成するとともに、営業職向けのSDN教育を拡大し、現在の800名から2015年に販売パートナーを含めて2000名の営業体制へ強化を図るという。

(川原 龍人/びぎねっと)

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