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東京メトロ、日本の鉄道事業者として初めて全線の列車位置、遅延時間などの情報をオープンデータで公開へ

東京メトロは8月19日、日本の鉄道事業者として初めて全線の列車位置、遅延時間などの情報をオープンデータで公開すると発表した。また、これに伴い、当該データを活用したアプリの開発を競う「オープンデータ活用コンテスト」を2014年9月12日から実施する。

「オープンデータ」は、行政や企業が保有するデータを公開し、誰でも利活用可能とする取り組み。日本では2013年6月に「世界最先端IT国家創造宣言」が閣議決定され、2015年度末には、他の先進国並みに公共データを公開することを目標として、公共データのオープンデータ化を推進するための取り組みがなされている。今回、東京メトロでは公共交通事業者自ら実施するものとしては日本で初めて、列車位置、遅延時間などに係る情報をオープンデータ化し、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、日本はもとより海外からの渡航者にも利便性の高いアプリの開発を後押しする。

公開されるデータは、「方向」、「列車番号」、「列車種別(普通、急行、快速など)」、「始発駅・行先駅」、「車両の所属会社」、「在線位置(ホーム、駅間の2区分)」、「遅延時間(5分以上の遅延を「遅延」として表示)」。

なお、「オープンデータ活用コンテスト」では総額200万円の賞金と記念品が用意される。

(川原 龍人/びぎねっと)

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