仮想化技術

情報処理推進機構、ITの利活用に必要なタスクとスキルを整理し目的毎の人材育成に活用できる「iコンピテンシ・ディクショナリ」(試用版)を公開

情報処理推進機構(IPA)HRDイニシアティブセンターは7月31日、将来のIT利活用ビジネスに求められる業務と、それを支える人材の能力や素養を、「タスクディクショナリ」「スキルディクショナリ」として体系化し、企業戦略など、目的に応じた人材育成に活用できる「iコンピテンシ・ディクショナリ」(試用版)を公開した。

IPAでは、企業等におけるIT利活用やビジネス環境の変化を踏まえ、IT人材育成におけるスキル標準の在り方について検討を進め、これまで「共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF、第一版・追補版)」で示してきたタスクモデル・スキルモデル・人材モデルなどのコンテンツを、「業務(タスク)」と「業務遂行に求められる個人の能力や素養(スキル)」、タスクの分担例を示す「役割」、スキルのスペシャリティを示す「職種」に区分・整理し直し、「タスクディクショナリ」・「スキルディクショナリ」(体系化された辞書)としてまとめ、「iコンピテンシ・ディクショナリ」として公開した。

「iコンピテンシ・ディクショナリ」では、これまでの「CCSF(第一版・追補版)」で対応しているシステムインテグレータなど従来からのビジネスモデルをはじめ、セキュリティやクラウド、データサイエンスなど、これからのビジネスモデルに求められるタスクやスキル、役割分担例、職種を新たに追加している。また、スキル標準・情報処理技術者試験に加えて、ITILやPMBOKなどIT関連の15のプロセス体系、知識体系(BOK)との参照性を確保しており、内容についても拡充を図っている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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プレスリリース(pdf)
「iコンピテンシ・ディクショナリ」(試用版)