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IBM、Linuxを搭載した世界最速のスーパーコンピューターを発表、従来の3倍のパフォーマンスを実現

米IBMは6月26日(現地時間)、スーパーコンピュータの第2世代モデル、「Blue Gene/P」を発表した。Blue Gene/Pは、その前モデルである「Blue Gene/L」の約3倍の性能を発揮しており、エネルギー効率も向上している。

Blue Gene/Pソリューションは、標準で1ペタフロップス(毎秒1,000兆回以上の演算処理)以上、もしくは1秒当たり10の15乗の速度で連続処理を実行できるように設計されている。1ペタフロップスのBlue Gene/Pの構成は、29万4,912個のプロセッサ、72ラックからなり、高速の光ネットワークで接続される。Blue Gene/Pは、88万4,736個のプロセッサーと216ラックのクラスタまで拡張でき、その場合3ペタフロップスの性能を実現することができるという。

Blue GeneのOSはLinuxがベースとなっており、アプリケーションはMPI通信プロトコルを利用して、Fortran、C、C++などで記述される。Blue Gene/Pは、物理学、化学、生物学、航空宇宙工学、宇宙物理学、遺伝学、材料科学、天文学、地震学などの研究目的を中心に利用されるとみられる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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