セキュリティ

情報処理推進機構、ウイルス情報データベース「ウイルス情報 iPedia」を公開

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は5月29日、ウイルス情報データベース「ウイルス情報 iPedia」を公開した。

「ウイルス情報 iPedia」は、IPAに届出されたウイルスやボットなどを中心に、それらの主な動作内容や対処法などの解析結果を公開するシステム。ウイルスの名称やファイル名を利用して検索することで、目的のウイルスに関する情報を見ることができ、感染の予防や対策などに活用できる。

ブロードバンドネットワークの普及に伴い、ひとたびウイルスが猛威を振るえば、その影響は広範囲に及ぶ。こうした事態を防ぐため、IPAが恒常的・継続的に受け付けているウイルスなどの届出情報を、即時にデータベースに蓄積するシステム「ウイルス情報 iPedia」を構築した。登録される解析情報は、Zero Hour Analysis(ウイルス等迅速解析ツール)という、IPA独自のツールにより解析され、名称、ファイル名やプログラム種別、動作内容などの詳細な解析結果をデータベース上で参照できる。

ウイルス関連のデータベースはセキュリティベンダーにも存在するが、「ウイルス情報 iPedia」は、ウイルス対策ソフトウェアの製品種類やバージョンなどを意識せず、誰でも情報検索が行える。また、ベンダーによって名称が異なる場合でも、複数の名前から検索できるようになっている。

本データベースは、Webサイトから誰でも無償で利用できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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