オープンソース

PostgreSQL 8.2リリース

PostgreSQLの最新版、「PostgreSQL 8.2」が12月5日(現地時間)にリリースされた。

PostgreSQLは、BSDライセンスにより配布されているリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)。非商用ながら多機能であり、バージョンアップに伴い機能の追加が施されている。今回のリリースでも、多くの機能追加が行われている。

今回のリリースにおける主な改善点は以下の通り。

○幾つかの処理の高速化:メモリ上およびディスク上のソート処理の高速化、マルチプロセッサのスケーラビリティの向上、分割されたデータ問い合わせの向上、大量ロード処理の向上、外部結合の高速化など
○ウォームスタンバイデータベース:ポイントインタイムリカバリ機能の拡張により、より簡単にデータベースクラスタのフェイルオーバー用複製を作成できるようになった。
○インデックス構築のオンライン化:アプリケーションがデータベース書き込み中であってもインデックスを構築できるようになった。
○SQL 2003 機能の追加:ANSI SQL 2003仕様で追加された、統計処理集約、複数行のVALUE文、UPDATE RETURNING、複数列集約などの多くの構文が追加された。
○SQLの改良: 新しい構文、UPDATE RETURNING、DROP IF EXISTS、ON COMMITや所有権、権限を設定するための新しいコマンドなどが追加・変更された。これにより、コマンドライン上でのデータベースオブジェクトの取り扱いが簡略化された。
○その他多数の機能向上

PostgreSQLは、ダウンロードページから無償でダウンロード・利用することができる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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