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NTTデータ、ソフトウェアによる柔軟なネットワーク制御が可能なOpenFlowフレームワーク「バーチャルネットワークコントローラ2.0」を提供開始

NTTデータは1月29日、ソフトウェアによるネットワークの柔軟な制御が可能なSoftware-Defined Networking(以下、SDN)ビジネスの展開に向け、ネットワーク基盤技術「OpenFlow」を簡単に導入できるソフトウェアフレームワーク「バーチャルネットワークコントローラ2.0」の販売を開始する。

OpenFlowでは、従来は同一のネットワーク装置内に存在した伝送機能と制御機能とが分離され、制御機能をソフトウェアとして集約することが可能。これにより、ネットワークの一元管理や他システムとの連携を容易に実現でき、ネットワークの運用コストの低減や、ITシステムのセキュリティーをネットワークレベルで向上させるなど、さまざまな応用が期待できる。同製品により、利用者は仮想ネットワークを構築・制御する機能に加え、ユーザのニーズに最適なネットワーク構築が実現できるOpenFlowコントローラの開発が可能となる。

NTTデータは、サードパーティーによるVNC-APの開発を推進するために、開発パートナー制度を立ち上げ、2013年2月1日より募集を開始する。開発パートナーはVNC-NOS APIを利用することで、多様なサービス要件に対応したVNC-APを独自に開発することが可能になる。開発したVNC-APは、開発パートナーのデータセンター等で利用するだけでなく、社外への販売も可能。さらに本フレームワークの利用ライセンスを、開発パートナーに割引価格で提供することで、SDNビジネス全体の市場拡大を図っていくという。

今後、同社は本フレームワークの販売を足がかりに、データセンターネットワークだけでなく、キャンパスネットワークや拠点ネットワークへのSDNの展開を推進していくという。また、運用コストの削減だけではなく、セキュリティや認証システムとの連携など、安全性やユーザー利便性の向上など幅広い適用価値を視野に、SDNビジネス市場の振興を図る。

(川原 龍人/びぎねっと)

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