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トレンドマイクロ、「2012年度インターネット脅威年間レポート」を発表

トレンドマイクロは1月7日、2012年度のインターネット脅威レポート(日本国内)を発表した。

このレポートの中では、2010年8月に初めてAndroid端末向けの不正アプリが確認されたが、2012年12月時点ではこれが350,000個と、2011年比で300倍以上に増加したことを指摘。電池を長持ちさせるアプリやセキュリティソフトを偽装するなど、ユーザのスマホに対する不満や不安につけ込む騙しの手口が広がったという。また、不正アプリの配布サイト上での騙しの手段として、偽の口コミ情報を記載する事例も確認されいる。

日本国内では、日本語のフィッシング詐欺サイトが多数確認されたほか、10月に大きく報道された遠隔操作によって犯罪予告を行う不正プログラム、日本語の開発言語「プロデル」で作成された不正プログラムも確認されるなど、国や地域に特化した脅威が顕在化した。

また、特定の企業や組織を狙う持続的標的型攻撃も複数確認されており、引き続き警戒・対策が必要としている。

同レポートの中では、2012年に検出されたウィルス、不正プログラムの種類・数なども公開されている。また、今後の脅威予測として、「(1)スマホ向け不正アプリの増加とソーシャルエンジニアリングの変化」、「(2)国や地域に特化した脅威」、「(3)持続的標的型攻撃のキャンペーン」、「(4)ソーシャルメディアが攻撃の入口に」、「(5)パソコン向けアドウェアのリバイバル」などが挙げられ、解説がなされている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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