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クラムワークス、シンクライアントやキオスク端末向けのUSBメモリ型/HDD型組み込みLinuxを発売

クラムワークスは5月8日、シンクライアントやキオスク端末向けに最適化された組み込みLinux、「ROMULA 12.04 シリーズ」 の3製品を発売開始した。「USBメモリ型」、「2.5インチHDD型 (SATAインターフェイス)」、「2.5インチHDD型 (Ultra ATAインターフェイス)」の3種類。容量8GBのフラッシュディスクに、Ubuntu 12.04 LTSをベースとした組み込みLinuxがプレインストールされている。

「ROMULA 12.04」は、基本的に 「書き込み禁止モード」 で起動する。ファイルシステムをリードオンリー化する事により、ウィルス感染や不正改ざんを防止する。メンテナンスの際は「書き込み可能モード」へ移行し、 普通のLinuxと同じようにソフトウェアの追加や更新を行う事ができる。シャットダウンの際には自動的に 「書き込み禁止」 に戻るという。また、設定内容を他のROMULAに丸ごとコピーする事が可能なため、追加インストールしたアプリケーションや、パッチの適用状況まで同一になる。

また、古いPCや低スペックのPCにも対応。Atomプロセッサ相当の処理速度と、512MBのメインメモリでも軽快に動作するという。安価なNetbookを、モバイルシンクライアントとして利用する事が可能になる。

動作環境はIntel Atomプロセッサ相当以上の処理速度を持つx86互換機、512MB以上のメインメモリ。価格はオープンで、クラムワークス オンラインショップでの直販価格は「ROMULA 12.04 USB」が9,450円、「ROMULA 12.04 SATA」が10,500円、「ROMULA 12.04 IDE」が10,500円 (いずれも税込)となっている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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