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情報処理推進機構、2011年8月のコンピュータウィルス不正アクセス届出状況を発表、銀行口座を狙うウィルスに対する注意喚起

情報処理推進機構(IPA)は9月5日、2011年8月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめ、公表した。

IPAは、「SpyEye」と呼ばれるウィルスの感染被害についての注意喚起を行っている。このSpyEyeは、インターネットバンキングでの不正利用事件を引き起こす可能性があり、現在解析を行っているという。

なお、8月のウィルスの検出数は約2.5万個で7月に比べ9.6%増加、8月の届出件数は931件で7月比で12.5%の減少となった。検出数の1位は「W32/Netsky」で約1.4万個、2位は「W32/Mydoom」で約9000個、3位はW32/Autorunで約600個。

不正アクセス届出状況は、8月の届出件数は10件、何らかの被害のあったものは8件。相談件数は37件であり、何らかの被害のあった件数は13件となっている。また、被害届出の内訳は、侵入7件、DoS攻撃1件となっている。侵入の被害は、メールアカウントを外部から勝手に使われて迷惑メール送信に悪用されていたものが1件、Webページが改ざんされていたものが1件、データベースからクレジットカード情報が盗まれたものが1件、外部サイトを攻撃するツールを埋め込まれ、踏み台として悪用されていたものが3件となっている。

(川原 龍人/びぎねっと)

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