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「GNOME 3.0」リリース

The GNOME projectは4月6日(現地時間)、統合デスクトップ環境GNOMEの最新版、「GNOME 3.0」をリリースした。

GNOME 3.0は、実に9年ぶりのメジャーアップデートリリース。GNOME 3.0での大きな変更点は、再設計したという次世代ユーザーインターフェイスの採用。ウィンドウやワークスペース、バックグラウンドなどのデザインが一新されており、ユーザビリティの向上も図られている。

他にも、ステータスバーやWindowsキーから呼び出せる「Activities Overview」機能では、表示中のウィンドウやアプリケーションを一覧できる。また、アプリケーションやウィンドウ、ドキュメントなどをまとめて検索できるデスクトップ検索機能や、さまざまなアプリケーションからの通知を一括して管理できるメッセージング機能なども搭載されている。システム設定も容易になり、ワークスペース、ウィンドウマネージャなども改善されている。

開発者向けの改善点としては、GTK+3、最新のAPIの採用、IDEのAnjutaの強化などが挙げられる。また、GNOME 2.xでのアプリケーションはGNOME 3.0でも修正なしで動作するため、開発者はスムーズにGNOME 3環境に移行できるという。

(川原 龍人/びぎねっと)

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リリースノート
リリースノート(日本語訳))