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川田工業、LinuxをOSとした人間型ロボット研究開発用プラットフォームを公開

川田工業は9月15日、新しい人間型ロボット研究開発用プラットフォーム「HRP-4」を公開した。

「HRP-4」は、川田工業と産業技術総合研究所(産総研)が共同で開発した等身大サイズの「働く人間型ロボット研究開発用プラットフォーム」。外観デザインにヒトとの親和性を追求し、軽量でスリムな新しいボディーを実現した。プレスリリースによると、ヒトと共存できる作業ロボット事業を目指し、ヒトと安全に協業するため、従来のHRPシリーズと比べて本体の小型・軽量化とスリム化を実現しながら、物体操作に欠かせない双腕の自由度を増やすなど、インタラクティブ技術の研究に適するように設計を見直したという。また、ロボットの安全要求に配慮して、すべての関節軸に80W以下のモーターを採用するなど、新しい作業用人間型ロボット研究開発用プラットフォームとしてのHRP-4を実現した。

OSには、リアルタイム処理を可能にするための「RT-Preemptパッチ」を適用したLinuxカーネルを採用。標準的なPOSIX APIを用いた実時間ソフトウェア開発および、近年一般的になったマルチコアプロセッサの有効活用を可能とした。

身長は151cm、体重は39kg。把持力は0.5 kg(5指ハンド)。2011年1月から外部研究機関にも提供が開始される。

(川原 龍人/びぎねっと)

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