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米VMware、仮想マシン作成/実行ソフト「VMware Server」のベータ版を無償で公開
米VMwareは2月6日(現地時間)、仮想マシン作成/実行ソフト、「VMware Server」のベータ版を無償で公開した。なお、後に正式版も無償で公開される予定。
「VMware Server」は、1つのPCで実行したソフト上に仮想的なPCを作成し、仮想PC内で別のOSを動作させることが可能な仮想PC作成・実行ソフト。WindowsやLinuxなどのOSを仮想PC上で実行することができ、CD-ROMドライブやUSBデバイスなど、PC上のハードウェアを仮想PC内から利用することもできる。また、先日無償公開された仮想PC実行専用ソフト「VMware Player」でも、「VMware Server」で作成した仮想PCを実行することができる。
「VMware Server」は、「VMware GSX Server」の後継版と位置付けられており、「VMware GSX Server」に仮想マシン内で64ビットOSを動作させる機能や、2つのCPUを利用する機能、Intelの仮想化技術「Virtualization Technology」を利用する機能が追加された。
対応OSはWindows 2000 Server/2003 Serverとなっているが、非公式ながらWindows XPでも動作するようだ。「VMware Server」のベータ版は、米VMwareのWebページからダウンロードできる(ダウンロードにはアカウントの登録が必要)。
VMwareは、長らく有償でVMwareシリーズを公開していたが、「Xen」などライバルとも言える仮想マシンソフトウェアのほとんどが無償で利用できるため、これに対抗するために「VMware Player」「VMware Server」の無償公開に踏み切ったものと思われる。なお、「VMware GSX Server」の上位版と位置付けられている「VMware ESX Server」は有料のまま提供されるという。
(川原 龍人/びぎねっと)
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VMware Server製品情報
VMware Server(英語)