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IPA、「重要情報を扱うシステムの要求策定ガイド」を公開
IPA(情報処理推進機構)は7月18日、重要情報を扱うシステムにおけるサービスの安定供給にあたり、そのシステムの管理者が必要な対策を策定できる「重要情報を扱うシステムの要求策定ガイド」を公開した。
「重要情報を扱うシステムの要求策定ガイド」は、1.システムの特性評価、2.問題・リスク/利便性要素の選定、3.必要な対策の選定の3ステップから構成されている。1.のシステム特性評価は、システムの特性を9つの項目で評価し、優先すべき「享受したい内容」を見極める。9つの項目は「自律性」確保と「利便性」確保の2つに大別され、自律性の観点では「データの漏洩・改ざんなどの防止」を優先すべきか、「データの利用不可・システム停止などの防止」を優先すべきか、または両方なのかを見極める。
2.の問題・リスク/利便性要素の選定は、1で整理した「享受したい内容」をもとに、自律性の観点では「問題・リスク」を、利便性の観点では「利便性の要素」を、樹形図を使って明確にしていく。
樹形図を俯瞰することで、どの問題・リスクに対策を講じるべきか、どの利便性の要素をどの対策で得るべきかを検討しやすくなる。3.の必要な対策の選定では、明確化された「問題・リスク」「利便性の要素」に紐づく「対策」を樹形図で選定する。
ガイドは、Webサイト(pdf)から入手できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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重要情報を扱うシステムの要求策定ガイド(pdf)