AI・データサイエンス

Malwarebytes、ChatGPTの利用にあたって機密情報・データを利用することの危険性について注意喚起

Malwarebytesは4月6日(現地時間)、ChatGPTの利用にあたって会社・組織の機密情報・データを使用しないように注意喚起を発表した。

「ChatGPT」は、活用することによって生産性の向上やコスト削減が見込める。このことから、経営者には概して好意的に利用されているが、その作業の中で機密情報・データが含まれていた場合、外部にその情報・データが流出することになるとしている。ChatGPTに提供された情報は、他者に共有されるとは限らないものの、絶対に共有されないという根拠もない。ChatGPTは大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)であり、その開発過程において不具合が存在する可能性もある。

たとえ話として、「ChatGPT」に対して情報を利用することは、知人に情報を教えることと似ている。その知人にはさらに他の知人がおり、たとえ教えた情報を秘密だと約束したとしてもうっかり情報を喋ってしまう可能性があるのと同じように、LLMも何かのきっかけで情報を外部に漏らしてしまう可能性がある。Malwarebytesは、ChatGPTを業務で取り扱う場合、機密情報・データ、個人情報などを取り扱わないように勧告している。

(川原 龍人/びぎねっと)

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